あこがれの天の故郷

今日は召天者合同記念礼拝です。私たちが主にある兄弟姉妹として、また神の家族として、先に召された方々の信仰を思い出し、信仰が継承されていくことは本当に幸いなことであります。私たちに信仰の先輩が与えられていることを感謝し、私たちの歩みにおいても信仰の生涯を全うしていくことが出来るように、ともに聖書のことばを見ていきたいと思います。

ヘブル人への手紙11章13-16節

もし彼らが思っていたのが、出て来た故郷だったなら、帰る機会はあったでしょう。
しかし実際には、彼らが憧れていたのは、もっと良い故郷、すなわち天の故郷でした。ですから神は、彼らの神と呼ばれることを恥となさいませんでした。神が彼らのために都を用意されたのです。

ポイント

① いつも神さまを信じて歩んでいこう

② 私たちにも天の故郷があることを感謝しよう

③ 天の故郷

解説

このヘブル人への手紙11章を1節から見ていきますと「信仰」という言葉がたくさん書かれており、「信仰によって○○は」と、聖書の中に出てくる有名な人の名前が書かれています。

この手紙が書かれた当時、この手紙を受け取った人々は救い主を信じることが出来ず、イエス・キリストのことを正しく理解出来なかったのであります。彼らの中には、クリスチャンとなってすぐの頃は、辛いことや苦しいことがあってもイエス・キリストを信じ、乗り越えていたのでありますが、そのようなことは長続きせず、苦しいこと、辛いことが多くなってくると、イエス・キリストを信じることを捨てて、まえのユダヤ教に逆戻りするのでありました。

ここに出てくる人々は、神さまから与えられた信仰を失うことなく、主なる神さまを信じ従っていくのでありました。そして、死を迎えた後でも神さまの福音を伝える証し人としてその名が伝えられていくのでありました。

彼らはこの地上においては旅人であり寄留者であったと語っています。彼らは自分たちの住む家を持っていたのでありますが、精神的な面において、信仰的な面において、自分たちは旅人であり、寄留者であると述べたのであります。

適応

イエス・キリストを信じ、天における故郷があることを信じるのなら私たちもそこへ行くことが出来るのであります。イエス・キリストは私たち人間を救うために、天の故郷に入ることが出来るように、十字架にかかって血を流し死んでくださいました。

イエス・キリストと出会う前の私たちは罪のある歩み、神を神と思わない、神を信じない生活をしていたのですが、神の前に出て行き、罪を悔い改め、赦し受けるのならば、天の故郷へ帰ることの出来るパスポートをいただくことが出来るのであります。

天の故郷はこの世では味わうことの出来ない素晴らしい恵みのある場所であります。信仰の先輩方が天の故郷で喜びの時を過ごしていることを思い、私たちもそのところへ続けていくことが出来るように、この地上において信仰を持って歩めるようにさせていただきたいと思います。

イエス・キリストは、私たちの悲しみや苦しみを埋めること出来るお方です。絶えずこのお方を信頼して、このお方から離れないでこれからの生涯を送っていきたいと思います。