イエスさまがともにいてくださる

導入

今日もマタイの福音書をお開きしまして、イエスさまが復活されたときのこと、復活されたイエスさまが弟子たちと出会ってくださったときのことについてみことばを見ていきたいと思います。

マタイの福音書28章16-20節
それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、
また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。

ポイント

1つめは「いつでもどこでもどんなときでも神さまを感じて生活していこう」ということと、もうひとつは「毎日守ってくださる神さまに感謝して歩んでいこう」ということを思いながらみことばを見ていきたいと思います。

解説

イエスさまの身体に油を塗るために女性たちは、安息日の終わった週の始めの日に夜が明けるのと同時にお墓を目指して出かけて行くのでありました。彼女たちが墓の入り口に着くと天の御使いから、「イエスはここにはいない」と言われ恐れ驚くのでありましたが、空になった墓を確かめてイエスさまの復活を喜ぶのでありました。

御使いからの知らせを受けた女性たちは弟子たちにイエスさまがよみがえられたことを知らせるため大喜びで走っていくと、その道の途中でイエスさまと出会うのでありました。

この地上での最後の時間を弟子たちと共に過ごされるイエスさまは、弟子たちにこれからなされる神さまのご計画のこと、神の国の福音のこと、宣教と救いの御業のこと、あらゆることを話されるのでありました。

これまでにも父なる神と子なる神の権威について語られ、実際にイエスさまの御業を通してあらわされてきたのでありますけれども、このところにおいてイエスさまは天においても、地においても絶対に変わることのない権威、サタンの悪しき者の力にも打ち勝つことの出来る権威が与えられていることを宣言されるのでありました。

そして、今度は弟子たちにむかって、この何ものにも打ち勝つことの出来ない権威、父なる神と子なる神と聖霊なる神の御名の権威を使うことの出来る特権をあなたたちに与えるから、あなたがたは出て行って、あらゆる国の人々を弟子とし、バプテスマを授けなさいと命じられるのでありました。

イエスさまが弟子たちに命じられたこと、あなたがたは出て行って、弟子をつくり、バプテスマを授け、すべてのことを守り、教えるように語られました。ときには様々な迫害や困難なことがあるかも知れないけれども、「わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいるよ。」と約束してくださいました。

これはイザヤ書35章5節と6節に記されているみことばをみますと、イエスさまはいまを生きる私たちにもあわれみをかけてくださり、救いの御手を差しのべてくださり、霊的によみがえらせてくださって、目を開け、耳を開け、足には力を与えて、主は素晴らしいと喜びの讃美を与えてくださるのであります。

そして、イエスさまとともに歩むのならば、いままで見ることの出来なかった神さまの素晴らしい恵みを見ることが出来るようになり、つらく苦しかったことがあっても、そこに隠されている神さまの祝福を見ることが出来るようになるのです。

口からは人をけなす言葉、マイナスの言葉ばかり出ていたのが、神さまを讃美する言葉が出るようになり、祈りの言葉がでるようになり、一人では歩けなかった自分が、イエスさまがいつも共にいてくださって、二人三脚で歩くことが出来るようになるのです。

適応

いま全世界において考えもしなかった最悪な状態が、目に見ることの出来ない小さなウイルスによって起こっています。昨年のクリスマスの礼拝をお献げしたときには予想もしなかった状況が今なお拡大していっている日々であります。

仕事や学校に行かれない、遊びに行くことも旅行に出かけることも出来ない、友だちに会っておしゃべりすることも思うように出来ない、そんな日々を過ごしていてたくさんのストレスを抱えているかもしれません。

しかし、このような状況も天地万物を支配しておられる神さまによって赦されてなされていることと信じます。ウイルスによって病の中で苦しんでいる方、大事な人をなくされて悲しんでいる方のことなどを思うと、「神さま!なんでですか!!」と叫びたくなるのでありますが、全てを益に変えてくださる神さまが何らかのご計画をもって行われていると信じます。

旧約聖書の伝道者の書3章を見ますと、『神のなさることは、すべて時にかなって美しい。』

私たちは神さまがおられるから喜ぶことが出来る、幸せになることが出来るのであって、全てのことが神さまによってなされていると知るときに、本当の意味で神さまの存在を恐れるのであります。私たちは1日も早くこのような状態が収束し、神さまの栄光があらわされるように、天でなされているみこころがこの地でもなるようにと祈っていきたいと思います。