我々も神さまの霊を受けられる

導入

  今日の箇所は、エペソに来たパウロが、聖霊を受けていない弟子たちに出会い、パウロによって福音のメッセージが語られ、手をおいて祈ると、父と子と聖霊の御名によるバプテスマの恵みに預かるともに、御霊の賜物である異言を語ることや預言を語りだし、聖霊のしるしがあらわされることが記されている箇所であります。

使徒の働き19章1-7節
パウロが彼らの上に手を置くと、聖霊が彼らに臨み、彼らは異言を語ったり、預言したりした。

ポイント

今日もいつものようにポイントを2つあげたいと思います。1つ目のポイントは「聖霊に助けられて力と賜物をいただいて歩んでいこう」ということと、もうひとつのポイントは「毎日信仰による一歩をふみだしていこう」ということを思いながらみことばを見ていきたいと思います。

解説

パウロがエペソの地において宣教の働きをしていると何人かの弟子たちと出会うのでありました。

パウロは弟子たちに福音のメッセージを語り、ペンテコステの聖霊の話しをして、信じたとき聖霊を受けたかどうかたずねると、彼らは「聖霊がいることさえ聞いたことがない」と答えたのでありました。
パウロと出会った弟子たちは、イエス・キリストを信じる信仰のバプテスマ、聖霊の働きによる信仰告白を伴ったバプテスマを受けておらず、ヨハネのバプテスマ、悔い改めのバプテスマを受けたというのでありました。
イエスさまが天に昇られるときに、父と子と聖霊の御名によってバプテスマを授けるようにと弟子たちに語られたことがいかに大切であるかを考えさせられるのでありますが、パウロにとって彼らが聖霊を知らないままでバプテスマを受けたということでとても残念に思い、バプテスマの本来の意味を伝えるのでありました。

パウロがここで語りたかったことは、ヨハネが授けていた悔い改めのバプテスマ、水のバプテスマの他に、来たるべきお方、イエス・キリストによって、新しいいのちが約束された御霊のバプテスマがあるということでありました。

このことを聞いた人々は、本当の意味でのバプテスマ、父と子と聖霊の御名によるバプテスマの意味を知り、パウロに手をおいて祈ってもらうと、聖霊の臨在に包まれて、聖霊を受けて、異言を語ったり、預言したりするのでありました。

パウロによってなされた聖霊の御業は、イエス・キリストの福音によって、新しいいのちが与えられて、聖霊の恵みを受け取ることが出来、新しい信仰の生涯を一歩踏み出すことになったのでありました。

御霊の実というものもとても大切なのでありますが、それとともに今日の箇所にもありました御霊の賜物というものもとても大切であり、これらが自動車の両輪のように右と左とでバランスよく同じ速度で動いてくのならばまっすぐと進むことが出来、クリスチャンとしての成長が与えられるのであります。

私たち一人ひとりがクリスチャンとして建てあげられ成長していくために御霊の賜物が必要であり、また一人ひとりが成長することによってキリストのからだである教会全体が建てあげられて成長していくのであります。

適応

御霊の働きは多種多様であり、私たちに主を信じる信仰を与えてくれるとともに、私たち一人ひとりが主なる神さまとの個人的な関係を深めていくために助けを与えてくださり、実り多き充実したクリスチャンライフを送れるように導いてくださるのであります。イエスさまの弟子たちを助け導いてくれた真理の御霊がいまを生きる私たちをも助けてくれて、聖書に記されていることを実際におこなってくださるのであります。

今日この時、私たちの信仰生活も助けていただいて、御霊を注いでいただいて歩んでいこうではありませんか。そして私たちも神さまの栄光をこの地であらわすことができるように、御霊の実と御霊の賜物を身につけて歩んでいこうではありませんか。