導入
今日の箇所は、アレクサンドリア出身のアポロがエペソにおいてみことばを語り、聖書の話しを教え、いろいろなところで伝えられていくのであります。
アポロのエペソでの働きは、プリスキラとアキラとの出会いによって思ってもみなかったよい方向へと変わり、またアカイアへと出かけて行くことにもなり、福音宣教の働きが神さまの摂理の中で不思議なように進められていくのであります。
ポイント
今日もいつものようにポイントを2つあげたいと思います。1つ目のポイントは「いつも聖霊に満たされて歩んでいこう」ということと、もうひとつのポイントは「毎日、神さまにいろいろなこと教えてもらって生活しよう」ということを思いながらみことばを見ていきたいと思います。
解説
アンテオケでの報告を終えて第3回目の伝道旅行に出発したパウロは、これまでに伝道してきた町に立ち寄り、兄弟姉妹たちを励まして、新しい伝道の地であるエペソを目指して旅を進めるのでありました。
パウロがエペソまでの旅路を急いでいたころ、エペソにおいては聖書のことを詳しく知っていたアポロという人物が霊に燃えてイエス・キリストのことを語って、多くの人に教えていたのでありました。
アポロは学識のある雄弁家として、また聖書の知識も習得していたこともあり、エペソにおいてイエス・キリストのことを正確に語ったり教えたりしていたのでありました。
彼がいつどこで信仰を持ったのか、また彼がなぜエペソにいたのかはわからないのでありますが、悔い改めの印であるヨハネの洗礼を受けて、メシアが来られたこと、十字架にかけられたこと、死んで葬られてよみがえられたことなどを知って、霊に燃やされて、与えられた賜物を生かして、イエス・キリストについて宣べ伝えたのでありました。
アポロが会堂で聖書について、イエス・キリストについて語っていると、アポロの話を近くで聞いていたプリスキラとアキラは、福音の内容を付け足すかのように、足りないところを補うかのように、神の道をもっと正確に説明するのでありました。
アポロはコリントの町があるアカイアに行きたい、そのところでも聖書を伝えたいという思いが与えられ、周りにいた兄弟姉妹たちにこのことを相談すると、多くの人々が賛成してくれて、励ましてくれて、紹介状の手紙を書いてくれるのでありました。アポロはプリスキラとアキラに出会ったことによって、新しい道が開かれるのでありました。
プリスキラとアキラがエペソに遣わされたとき彼らが歓迎されたように、アポロもアカイアに遣わされたときに歓迎され、もてなされて、いろいろと助けられるのでありました。
初期の教会はあちらこちらの教会で行き来があって、交わりがありお互いに助けあっていたようであります。そんなこともあってアポロがアカイアへ行ったときには、アポロにとってもアカイアのクリスチャンにとっても益となり、励みとなり、恵みとなるのでありました。
適応
私たちの日々の生活において、いろいろなことが起こると思います、弟子たちがイエスさまと一緒に歩いていたときに心が燃やされたように、私たちも日々、イエスさまと歩み、心燃やされて歩んでいきたいと思います。
主から今日、何をしたらよいか、あの人のところを訪問してみようか、この人にイエスさまのことを話ししてみようか、一人静まって神さまとの時間をいつもより多くとってみようか、主の御声を聞いて従っていけるように、主との個人的な関係を深めて、素晴らしいクリスチャンライフを送っていきたいと思います。