湘南グレースチャペル 導入
今日の箇所は、パウロがエペソでのユダヤ人への伝道を始めたときのこと、ユダヤ人の会堂で、ティラノの講堂で神の国について論じられた箇所でございます。パウロの伝道の働きがユダヤ人をはじめ多くの異邦人にも影響を及ぼすことになり、また神さまの不思議な御業があらわされて、多くの人たちがイエス・キリストを信じることになったのであります。
ポイント
今日もいつものようにポイントを2つあげたいと思います。１つ目のポイントは「神さまの奇跡が行っていることを感謝しよう」ということと、もうひとつのポイントは「イエス・キリストの御名には力があることを信じていこう」ということを思いながらみことばを見ていきたいと思います。
解説
パウロがエペソにて行った伝道の形は、いつもと同じようにユダヤ人の会堂へと入っていって、同胞の民であるユダヤ人への伝道からスタートするのでありました。
パウロはユダヤ人の会堂であるシナゴーグにおいて神の国について、イエス・キリストがご自身の血によって買い取られた、贖われた神の教会について語るのでありました。
パウロが三ヶ月もの間、大胆に福音を語ることができたということは、ユダヤ人たちが神の国について、福音について興味を持っていたからなのであり、邪魔されることなく語ることが出来たのであります。
順風満帆に思えたパウロのエペソでの伝道でありましたが、やはりここでも心の頑なな者たちがあらわれて、パウロの働きに敵対し攻撃してくるのでありました。これによってテサロニケの時、コリントの時と同じように別の場所、ティラノの講堂へ移動して福音を伝えることになったのであります。
この講堂はティラノが所有していたところで、彼自身も先生のように話をしていたようで、パウロが説教する場所となるよう喜んで協力していたのでありました。パウロの宣教の働きはティラノのサポートによってエペソの全域へと広がっていき、アジアの地域に大きな影響を与えることになったのでありました。
パウロのうわさがあちこちで広まっていた頃、ユダヤ人の巡回祈祷師、ユダヤ人の祭司長スケワという人の七人の息子たちが、悪ふざけをして面白半分で、悪霊につかれている人たちに向かって主イエスの名を魔法の呪文のように唱えるのでありました。
するとその名前を聞いた悪霊は「イエスを私は知っているし、パウロのことも親しく知っている。しかし、おまえたちは何者だ。」と祈祷師たちを完全に見下して答えると、彼らに襲いかかって裸にして傷を負わせるのでありました。
大変なことが起こったと、エペソに住むユダヤ人たちとギリシア人たちがそのニュースを聞くと主イエスの御名をほめたたえるのでありました。
エペソに住むユダヤ人たちとギリシア人たちがあちらこちらからやってきて主イエス・キリストを信じるのでありました。まさにオカルトと呼ばれる心霊術や霊媒術、占いや魔術がイエス・キリストの御名に敗北したのでありました。
そして魔術を行っていた者たちは奇妙な芸術と思われる品々、神秘的だと思われていた書籍、もっと身近なパンフレット、雑誌、新聞のような物など、高価な物から安価な物までいろいろな物を持ってきて皆の前で焼き捨てるのでありました。
すると、これらの処分した物を計算するとなんと銀貨五万枚であったのです。当時の労働賃金が1日に銀貨1枚くらいだったので50,000人分の日当、現代の金額に置き換えたとしたら何百万円にもなる法外な金額であったのです。
どちらにせよ、黒魔術のために使われていた高額な代金や迷信が消えて無くなり、イエス・キリストのことばの力が暗闇を支配する力に対して圧倒的な勝利をおさめるのでありました。
適応
あのエペソの地において爆発的に福音が広まりリバイバルが起こったように、私たちの住むこの日本においても主の御業があらわされることを期待して主と共に歩んで行きたいと思います。私たちの日々の歩みはいろいろなことがありますが、主を信じる信仰をさらにいただいて、1分でも1秒でもさらに長く神さまのことを思って生活していくことができるようにさせていただきたいと思います。
パウロが体験した奇跡を私たちは経験できないかも知れませんが、主はいまも生きて私たちと一緒にいてくださいます。全知全能ですべてを治めておられるお方が私たちの神さまであることを感謝してこれからの日々もこのお方だけを信じて信頼して歩んで行きたいと思います。