収穫の時がやってきた

導入

今朝もこのようにしてみなさまと共に礼拝をおささげできますことを、心より神様に感謝いたします。今日は2月の第一聖日を迎えました。今年も毎月第一日曜日は年間聖句の日といたしまして、今年の年間聖句として与えられましたみことばと関係する聖書の箇所をお開きしたいと思います。

ヨハネの福音書4章34-37節

㊱すでに、刈る者は報酬を受け、永遠のいのちに入れられる実を集めています。それは蒔く者と刈る者がともに喜ぶためです。㊲こういうわけで、『ひとりが種を蒔き、ほかの者が刈り取る』ということわざは、ほんとうなのです。

ポイント

1つめは「イエスさまによって救いの恵みが与えられていることを感謝しよう」ということと、もうひとつは「収穫の時が近づいていることを信じて歩んでいこう」ということを思いながらみことばを見ていきたいと思います。

解説

ヨハネの福音書4章の前半を見ていきますとサマリヤの女性とイエスさまとの出会いと会話のやりとりが記されています。サマリヤの女性が生きる目的、人生の目的を見つけられず、目に見えることだけをよりどころとしていたとき、イエスさまと出会ったことによって、メシヤの存在を知り、罪からの救いを得ることができると知り、生きる希望が与えられるのでありました。

そしてこの女性は、水を得た魚のように、持ってきた水がめをその場において町に戻っていくのであり、これまで誰にも会いたくない、誰とも話ししたくない人が一瞬のうちに変えられて、「私のことを全部言い当てた人がいます!これまで伝説のように言い伝えられていたキリストが、救い主が現れたのではないかと思います!!みなさんも今すぐ来て見て下さい!!!」と声を張り上げて語り出したのであります。これを聞いた人びとは、あのうわさサマリヤの女性がなんか言っているよ、どうしたのかしら、何かあるみたいだから行ってみようと町のみんなは出かけて行くのでありました。

そんな騒ぎが起こっているとは知らずに、弟子たちは買って来た食事をイエスさまに渡され、「先生。召し上がってください」と言うのでありましたが、イエスさまは弟子たちから受け取ったパンを片手に持って、あなたがたの知らない食べ物があるのだと語り出しました。

このイエスさまの言われたこの「食物」、これはヨハネの福音書6章でイエスさまが言われたことば、ヨハネ6章47・48節、「㊽まことに、まことに、あなたがたに告げます。信じる者は永遠のいのちを持ちます。㊽わたしはいのちのパンです。」ともあります。

この霊的な食物は、父なる神さまのみこころを行っていくことと、救いの御業の完成、十字架での贖いの御業の完成がなされることであり、これらのことを信じる者には信仰の成長のために必要ないのちのパンと永遠のいのちを与えると約束してくださったのであります。、イエスさまとの会話をして霊的な食物を得たサマリヤの女性はさっそく実践をします。父なる神さまのみこころを行うために、町へ出て行ってイエスさまのことを証しするのでありました。

その光景を見ていたイエスさまは弟子たちに4章35節、「㉟あなたがたは、『刈り入れ時が来るまでに、まだ四か月ある』と言ってはいませんか。」と語りかけるのでありました。「食物」について話されたイエスさまは、「目を上げて畑を見なさい」と言われ、サマリヤの女性によって多くの人びとが主の御前にやって来こようとしている。これから後、サマリヤの人びとがわたしの話すことを信じるようになって、霊的な魂の収穫の時がいま目の前にやってきているのだと語られたのであります。

そして、38節を見ると、「ほかの人々が労苦して」とありますけれども、旧約聖書の時代に活躍した預言者たちやバプテスマのヨハネによってなされた宣教の御業が種となり多くの人びとの心にまかれ、イエスさまの福音への道が開らかれ、収穫の時がやってくるのだ!主を信じる者たちが次々に起こされていき、キリストの御国へ入る人びとが現れることによって喜びの季節がやってくるのだというのであります。

適応

湘南グレースチャペルに与えられているビジョンが少しずつでも現実のものとさせていただけますように、今年も与えられたみことばをしっかりと心に刻みながら、みことばを握って歩んでいきたいと思います。私たちのこの教会がさらに主に用いられ、さらに多くの方が救われて、毎週の礼拝において多くの方とともに主に賛美を献げることが出来るように、主の素晴らしい御業がこのところにもなされるように主に期待していきたいと思います。