導入
今日は私たちクリスチャンにとっても大切な日であるペンテコステであります。日本においてもまだまだ新型コロナウイルス感染症の影響があり、外出の自粛するような日々が続いていますが、今日もそれぞれのところで礼拝をおささげできますことを主に感謝いたします。
ポイント
今日もポイントを2つあげたいと思います。1つめは、「いつも聖霊の力を受けとって歩んでいこうという」ということと、もう一つは「聖書の約束が本当におこることを感謝しよう」ということを考えながらみことばを見ていきたいと思います。もう一度、3節から5節をお読みします。
解説
イエスさまが十字架にかけられ、死んで葬られ、よみにくだり、3日目に死人の中からよみがえられました。そして弟子たちとともに40日間この地上で過ごされ、神の国のことについて話され復活された証拠を現してくださったのであります。
イエスさまは弟子たちにエルサレムにとどまって約束された助け主である聖霊が与えられるのを待ちなさいと言われたのでありましたが、弟子たちはそれらの命令よりもイスラエルという国がいつ再興されるのかということに関心を持っていたのであります。
イエスさまは、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受け、「エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てに」まで出かけて行きわたしの証人となりますと語るのでありました。
このことをわかりやすく言い換えるのならば、「平塚と大磯、湘南地域、関東と日本全域、および世界の地の果てにまで」といったように、小さな地区から大きな地域、そして世界へとイエスさまの福音が宣べ伝えられていくのであるというのであります。
この大きなビジョンと使命をイエスさまから受けた弟子たちは、イエスさまが天に昇られた後、約束の聖霊を待ち望んで祈るようになり、ペンテコステの日になるとイエスさまが言われていたとおりに聖霊が与えられて、大胆にイエス・キリストの福音を証するようになるのでありました。
これから繰り広げられていく新しい御業は、聖霊なる神さまの助けにより、主にあって選ばれた弟子たちはイエスさまの御名の権威を用いて、力強く大胆に福音を伝える者へと変えられるのでありました。以前の弟子たちは、イエスさまと寝食をともにして福音宣教の働きを手伝い、頼りない部分があったのですが、聖霊を受けてからの弟子たちは、神さまのちからを受けて素晴らしい働きをするように変えられたのでありました。
聖霊なる神さまが弟子たちに臨み、ちからを受け、大胆に福音を宣教したように、聖霊なる神さまは、私たちのうちにも臨んでくださって、力を注いでくださり、福音を証しすることの出来るように変えてくださるのであります。それも、権力のある人、お金持ちの人、頭のいい人、この世で称賛を受けるような人に限らず、若者からお年を召した方まで、主を信じる者であれば誰であっても与えてくださる神さまからの賜物、プレゼントであるのです。
この地を治め導いていてくださる父なる神さまと子なる神さまと聖霊なる神さまが、私たちのうちに住んでくださって、私たちのことを神の子どもとして認めてくれるのであります。救われる前の私たちは、罪のゆえに滅びるしかない存在であり、生きていても死んでいる状態でありました。けれども、イエスさまの十字架で流された血潮により、悔い改める者には罪の赦しと救いの恵みがあたえられるのであります。そして、この地上での生涯を終えた後には、苦しみも悲しみもない、主なる神さまの住んでおられる天の御国へと導いていてくださるのであります。
適応
聖霊なる神さまは私たちといつも共にいてくださり、私たちのクリスチャンライフが充実したものとなるように願っておられるのです。この素晴らしい恵みをさらに味わい、かみしめ、主の恵みをさらに受け取っていこうではありませんか。そして、まだこの恵みを知らない人には、聖霊なる神さまから力を頂き、この喜びを伝えていこうではありませんか。
神さまの恵みがいたる所で現されるように、見えるところに頼るのではなく、主なる神さまにだけ期待して、これからの日々を過ごしてまいりましょう。