導入
パウロがエペソでの伝道を終えてマケドニヤとギリシヤへと再び出かけていく箇所であります。これまでたずねていった教会を訪問して多くの兄弟姉妹を励ますとともに、パウロたちの働きがエルサレム教会に異邦人教会の感謝とあいさつを伝える任務となるのでありました。
ポイント
今日もポイントを2つあげたいと思います。1つ目のポイントは「家族や友だちに優しい言葉をかけて励ましていこう」ということと、もうひとつのポイントは「神さまのみこころと1つとなって生活していこう」ということを思いながらみことばを見ていきたいと思います。
解説
パウロはこのような騒動と混乱が起こった後、エルサレムに戻る前にマケドニアとアカイアを再び訪問する計画をたてていました。これらの地域の教会を励ますと共に貧しいエルサレム教会のために献げられた献金を受け取りに行かなくてはならない、またコリントでの論争の解決と誤解を解かなくてはならないといった目的によって旅を進めるのでありました。
3年のエペソでの宣教を終わりにしたパウロは、マケドニアやアカイアへと出かけて行き、3ヶ月という短い期間にこれまで訪れた教会を訪問して兄弟姉妹たちを励まし、このあと私はローマへと行くことになるだろうからと祈りのお願いをしつつお別れの挨拶をして旅をするのでありました。
あっという間の再訪問を終えてエルサレムへ戻ろうとシリアへ向かう船に乗ろうと計画していると、これまで何度も邪魔をしてきたユダヤ人たちが、パウロがまたやってきた、今度こそ捕まえてやろうと陰謀をたてていたため、もう一度来た道のりを通って、マケドニアやトロアスを経由して戻ることにするのでありました。
諸教会からの献金を預かっていたパウロは1日も早くエルサレムへ戻りたいと思っていたのですが、命を狙われていることを知りトロアスを通って戻ろうとしていたところ、7人の兄弟たち、諸教会の代表者たちがパウロに同行してくれて旅をすることになりました。また5節を見ますと、「トロアスで私たち」をと書かれていることから、この使徒の働きを記述した著者であるルカもプロと一緒にいたのではないかとされています。
このような人たちがなぜパウロに加わったのかはわからないのでありますが、パウロにとって彼らが一緒であったということは非常に励まされて勇気をもらうことが出来たのではないかと思います。
彼らはピリピの地において、種なしパンの祭り、イエスさまの復活をお祝いするイースターの礼拝を守ってトロアスへと向かうのでありますが、この種なしパンの祭りの季節は風向きが逆風になってしますことによりいつもより倍の長さの船旅となるのでありました。この地域で7日間の滞在、すなわち安息日をトロアスで過ごして次へと進むのでありました。
適応
私たちは自分ではどうにもならない重荷を負ってしまったとき、主の御前に進み出るのならば、平安が与えられ、安息が与えられ、安心することが出来るのであります。
私たちの日々の歩みにおいてはいろいろなことがあります。何でどうしてということがたくさんあります。そのような時は、一歩立ち止まって、心を落ち着けて、神さまに自分の心の内を打ち明けて祈ろうではありませんか。主は私たちのそのような思いに必ずこたえてくださるのであります。時には自分の望んでいた、願っていた答えとは違うことが返ってくるかも知れませんが、主は必ず良いことを行ってくださって助けを与えてくださるのであります。
今日も神さまのみこころは何ですかと祈りつつ、みことばをいただいて、神さまのご計画に従っていけるようにさせていただきたいと思います。そのためにも神さまとの個人的な関係をしっかりと結んでいけるように、神さまと過ごす時間を少しでも多く持ちながら歩んでいきたいと思います。