導入
今日の箇所は、カイサリアへと連れてこられたパウロが総督フェリクスの前に立たされて、大祭司、ユダヤ人の長老たちに訴えられる箇所であります。
ポイント
今日もいつものようにポイントを2つあげたいと思います。1つ目のポイントは「神さまが知恵を与えてくることを感謝しよう」ということと、もうひとつのポイントは「イエスさまが復活されたことを信じていこう」ということを思いながらみことばを見ていきたいと思います。
解説
テルティロはパウロに対して、この男は「疫病」のような存在である、他の意味に訳すと「害虫」のような人間であると語り、伝染病のように多くのユダヤ人を巻き込んで、ナザレのイエスの教えを伝えて惑わしているのだと伝えました。そして、パウロが神殿を汚そうとしていたので、私たちの手で捕まえましたと語り、この訴えを聞いていたユダヤ人は、「そうだ!そうだ!」、「その通りだ!」と主張するのでありました。
けれども彼らの訴えは事実に反することであり、パウロは神殿に入る前にはきよめの期間を守っていたこと、パウロを捕まえたのは大祭司ではなく千人隊長であったことなど、つじつまの合わない話しであったのです。
このような訴えがなされた後、総督がパウロに話すよう合図したので、パウロが彼ら話しに対して弁明をはじめます。
パウロはエルサレムに上ってからまだ十二日しかたっていないこと、宮でも会堂でも町の中でも、だれかと論争したり、群衆を扇動したりしていないことを語り、彼らが訴えていることは事実ではないと反論すると、次のようなことを付け加えました。
大祭司たちがパウロに対して訴えていること、騒ぎを起こしたこと、宮を汚したこと、もしこれが本当であったとしても、ローマの法律に違反していることではない、ローマに対して反乱を起こそうとしたことはない。けれどもこれだけは告白しますとパウロは語り出しました。
彼らが分派と呼んでいるこの道、ナザレ人の一派の首謀者であり、イエスをキリストとして信じるクリスチャンである、あなたたちは我々とは違うと語っているけれども、先祖の神に仕え、律法にかなうことを行い、預言者たちの書をすべて信じていると語りました。
私はいつでも、神の前にも人の前にも責められないよう良心を保ち最善を尽くしてきた。宮でささげ物をするために、同胞の民を助けるためにエルサレムへ帰ってきたのだ。群衆を集めたことはなく、暴動や反乱の騒ぎも起こしたことはなかったと弁護をしました。
パウロはこれまでにしてきたことを順序立てて語るといよいよ本題に入ります。パウロがフェリクスに一番伝えたかったことは、以前に最高法院で訴えられて問題になったことである、『死者の復活のことで、私は今日あなたがたの前でさばかれている』のだと語るのでありました。
適応
神さまの恵みと祝福がいまを生きる私たちにも注がれて、神さまのご計画が私たちを通して実行されているのであります。
これからの日々、私たちの歩みにおいても神さまの素晴らしいご計画がなされていることを信じて、神さまを信頼して歩んでいこうではありませんか。そして、私たちにも復活の希望が与えられていることを感謝し、新しい天と新しい地における喜びと楽しみが準備されていることを感謝していこうではありませんか。
イエスさまがこの地に来てくださったこと、十字架にかかって死んでよみがえってくださったことを感謝して過ごしていきたいと思います。