命がけで助かる

導入

今日お開きします箇所は、嵐の中、疲れ切っていた人たちは、なんとか食事をして元気を取り戻すと、どこかの島に近づくのでありました。

いよいよ助かるというところでありましたが、船を浅瀬に乗り上げてしまい座礁してしまうのでありました。

今日は最悪な状態に見えても神さまが守っていてくださるということについてみことばを見ていきたいと思います。

使徒の働き27章27-44節

食事をするよう勧めます。これで、あなたがたは助かります。頭から髪の毛一本失われることはありません。

ポイント

① 神さまが力と元気を与えてくれることを感謝しよう

② どんなことが起こっても神さまが助けてくれると信じていこう」

解説

「良い港」を出発してから14日目の夜、水夫たちはどこかの陸地に近づいていると思い、水の深さを量ってみると、だんだんと浅くなっていることに気づき、錨を降ろして朝になるのを待つことにしました。

乗っている人たち275人を励まし諦めないようにと語り続けてきたパウロは、御使いが語ってくれたようにこれでもう助かると確信をして、積み荷の中に残っていた小麦でパンを作らせて、みんなで食事をすることにしました。

空腹の時には何も考えられない、マイナスのことばかり考えてしまう、精神的にも良くない状況が続きましたが、みんなで食事をしてもう一度頑張ろうといった勇気と力が湧きあがってくるのでありました。

夜が明けると、どこか陸地、砂浜が見えました。普通なら大きな船が停泊できる港に船をつけるのでありますが、彼らの計画した通り、船を壊してもよい、座礁させてもよい、何とかして命だけでも助からなければということで、錨を切って捨て、帆を上げて、砂浜に向かって進んで行くのでありました。ところが彼らの予定通りに進むことが出来ず船を進めることが出来なくなってしまうのでありました。

神さまの御業による奇跡的な出来事は起きませんでしたが、最悪な状況から助け出されて、パウロを始め全ての人の命が守られるのでありました。

適応

神さまの御業は何か特別なことが起こらなくても、私たちの日常の生活においてもなされているのであります。そのようななかで大切なことは、神さまが共にいてくださること、働きかけてくださっていることを信じて、感謝して、生活していくことであります。主なる神さまはいつも私たちと共にいてくださるのであります。

パウロが船に乗っていていた人々に対して、あなた方の身体は守られて、病気になったり、事故に遭ったりはしない、誰からも髪の毛一本落ちることはないという、神さまが保証してくださっているのだから、必ず守られる、だから主なる神さまを信頼していきましょうと語られたのであります。

全てのことに勝利してくださったイエスさまが私たちと共にいてくださることを信じて、感謝して、これからの日々も過ごしていきたいと思います。