島の人から歓迎される

導入

今日の箇所は、海の中を泳いでやっとのことでたどり着いたマルタ島において、神さまの御業をあらわす箇所でございます。毒蛇にかまれても無傷であったパウロは、ちょっとした有名人となって思いがけないもてなしを受けることになるのでありました。

使徒の働き28章1-10節
さて、その場所の近くに、島の長官でプブリウスという名の人の所有地があった。彼は私たちを歓迎して、三日間親切にもてなしてくれた。

ポイント

① 神の国と神の義をこの地にあらわしていこう

② 神さまの愛を受けて隣人を愛していこう

解説

パウロもマルタの住民のように枯れ枝を集めてきて火の中に入れると、木にからみついていたまむしが飛び出してきてパウロの手に噛みつくのでありました。

この出来事を見ていた島の人々は、きっとこの人はもう助からないだろうと話すをしていたのでありましたが、パウロは腫れ上がることもなく、倒れることもなく、平然と過ごすのでありました。

パウロが毒蛇に強かったのか、免疫・抗体があったのか、いろいろと考えますが、何よりも神さまがパウロのことを守ってくださったのではないかと思います。そして、パウロの身体に何も変化が起こらなかったのに対して島の人々の心の内側に変化が起こりました。これまでパウロのことを「人殺し」だと思っていたことから「この人は神様だ」と語りだしたのでありました。

パウロたちはマルタ島においてちょっとした有名人となり、プブリウスという人物がパウロたちを歓迎し、もてなしを受けることになりました

思いがけずもてなしを受けることになったパウロたちが、プブリウスの家で休んでいると、プブリウスの父が熱病による高熱と腹痛で苦しんでいることを知りました。するとパウロはいつものように手をおいて祈りをささげ、神さまによる癒しの御業をあらわされるのでありました。

このプブリウスの父の病気が治ったということで、パウロのうわさが島中に知れ渡って、あちらこちらから病気の人たちがやってくると、パウロは彼らの必要に応えて、病んでいる人を癒し、イエス・キリストの福音の恵みが伝えられ、このところにおいて神の国があらわされるのでありました。

ローマに向かって出発したはずが嵐によって進むことが出来ず、乗っていた船は沈没してしまう、思いもよらない出来事が次々に起こった日々でありましたが、パウロはマルタ島にたどり着いて癒しの御業を行い福音の恵みを伝えるという、なんでどうしてということの連続でありましたが、神さまのご計画はここにあったのかと確信したのではないかと思います。

適応

マルタ島の人々がパウロたちをもてなし助けました。彼らはイエスさまの福音と神さまの愛を知らなかったかも知れませんが、パウロたち、クリスチャンたちがそこに来たことにより、神さまの恵みと臨在があらわされたのであります。

神さまが私たち一人ひとりのことをそれぞれのところに使わしてくだっていることを覚えながら、神さまを愛し、神さまに仕え、隣人を愛し、隣人に仕えていくことができるようにさせていただきたいと思います。