ローマでの新しい出会い

導入

マルタ島での滞在が終わり、いよいよローマに到着することになったパウロ、これまで厳しい船旅でありましたが、最後の航海は順調な道のりとなった箇所を見ていきたいと思います。

使徒の働き28章11-16節
ローマからは、私たちのことを聞いた兄弟たちが、アピイ・フォルムとトレス・タベルネまで、私たちを迎えに来てくれた。パウロは彼らに会って、神に感謝し、勇気づけられた。

ポイント

① 私たちに与えられている恵みを数えて神さまに感謝をしよう
② 私たちの周り人に神さまの素晴らしさを伝えていこう

解説

マルタ島においてもいろいろなことがあったパウロたち、神さまによって新しい出会いがあり、励ましがあり、支えがあり、このところにおいても神さまの御業と栄光があらわされ、神さまに感謝をするのでありました。

イタリア半島のつま先にあたる地点、シチリア島との間にあるメッシーナ海峡にあるレギオンに到着すると、これまでの船旅では考えられないほどにちょうどよい南風が吹いてきて、レギオンから北へ約290キロメートル、南風に乗ると約26時間のところにあるプテオリ、現在のナポリ近郊のポッツォーリに到着することができました。

ここはローマの主要な港で、ローマからのアレクサンドリア船の定期便が停泊する港であったようです。ローマまであといっぽというところまでやってきたパウロは、この町で主を信じる兄弟たちと出会うのでありました。

パウロたちは到着したプテオリにはユダヤ人の町があったようで、ここで7日間滞在したということから、パウロたちも安息日を守りつつ、この地域にいたクリスチャンたちと交わりを持ち、礼拝をささげたのではないかと思います。パウロにとって思いもよらない長旅になったこともあり、このところでの滞在はとてもよいリフレッシュの時になったのではないかと思います。

またしばらくすると、ローマまでの道のりの途中にあるアピイ・フォルムとトレス・タベルネから兄弟たちがやってきて、パウロたちを歓迎するのでありました。パウロはこの思ってもみなかった出会いをとおして神さまに感謝をし、彼らから勇気と励ましを受け取るのでありました。

適応

パウロがローマのクリスチャンたちから大きな励ましを受け取ったのだなということがわかります。私たちもクリスチャンとの出会いを通してさまざまな励ましと勇気をもらうことがあるのではないかと思います。

教会での兄弟姉妹との交わりは家族のような温かい交わりであり、みことばを分かち合うとき、また祈り合うときに本当に励まされるのであります。また教会を越えたいろいろな集会において出会う兄弟姉妹との交わりも良い時間であります。

今の状況が大変な状態であってもお互いに励まし合って、慰め合って、助け合っていくことが出来ますように。そして、主を信じる私たちに与えられている特権であるみことばの分かち合いと祈りあえる恵みによって歩んでいくことが出来ますように。神さまの御愛をたっぷりといただいて歩んでまいりたいと思います。