キリストは死んだのに生きかえった

導入

今日からローマ人への手紙をお開きしましてみことばから教えていただきたいと思います。今日の箇所は、パウロが手紙の差出人として自己紹介を書き記した箇所であります。

ローマ人への手紙1章5節
この方によって、私たちは恵みと使徒の務めを受けました。御名のために、すべての異邦人の中に信仰の従順をもたらすためです。

ポイント

① イエスさまの信仰をいただいて神さまを信じていこう

② イエスさまの従順をいただいて神さまに従って行こう

③ パウロが宣べ伝えたメッセージである福音

解説

パウロはこのローマ人への手紙を書くにあたり、自分がどのような人物であるかを書き、誰に何のために書いたのかを明記しました。

パウロはまずここで、自分の名前を簡単に述べるのではなく、自分が何ものであるか伝えるために、キリスト・イエスのしもべとして、神の福音のために選び出され、使徒として召されたのだと。以前はキリストを信じる者たちを迫害していた自分、救いを受ける資格も能力もなかった自分が、復活した主に召し出しされたのだと語るのでありました。

そして、ダビデの家系から生まれると約束されていたメシヤがこの地上に来られ、人間としての性質をもっておられたことと、聖なる御霊に従って死んだ後に復活されたことによって神の力をあらわしてくださったことを語るのでありました。

パウロはこのところで「信仰」ということばと「従順」ということばに焦点をあてています。信仰の従順とは、信仰から生じる従順であるということなのですが、信じることと従うことは2つの違った行動であるのですが、パウロにとっては常に切り離せないものでありました。

イエスさまがこの地上におられた時に、最高の完璧な信仰と従順をあらわしてくださったことによって、主によって召し出され、聖霊に助けられていくのならば、信仰の従順をもたらすことが出来る、信仰の従順に生きる民とされていくことによって、あらゆる国に神の国の福音を広めていくことが出来るのであります。

パウロがローマ教会の信徒たちに手紙を書き送った目的は、イエス・キリストによって召され,信仰の従順に生きる者となって、宣教の御業があらわされていくことであったのです。

適応

私たちにも聖書のみことばが与えられていることを感謝して、主を信じて、主に従って歩んでまいろうではありませんか。そして、神の国の福音を一人でも多くの人に伝えていくことが出来るように、神さまから知恵と力と勇気をいただいて取り組んでいこうではありませんか。