本当のクリスマスとは

導入

世界で最初のクリスマスについて記されている箇所をお開きしていき、イエスさまがお生まれになったということを心に留め、みことばを思い巡らす時としたいと思います。今日はマタイの福音書からみことばを見ていきたいと思います。

マタイの福音書1章18-22節
マリアは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方がご自分の民をその罪からお救いになるのです。」
このすべての出来事は、主が預言者を通して語られたことが成就するためであった。

ポイント 

① イエスさまがこの地に来てくださったことを感謝しよう

② 神さまのご計画が行われていくことを信じていこう

③ 罪からお救いになる

解説

御使いはヨセフにむかってマリアの妊娠は、創造主なる神が御業による妊娠であり、律法を違反することはないから恐れないで妻マリアを迎え、またその生れる子の名をイエスと名付けるよう命じるのでありました。

この御使いの言われた「イエス」という名前ですが、ヘブル語では旧約聖書で良く出てくる名前「ヨシュア」という名前を指し、ユダヤ人の名前としてはごく一般的な名前で「主は救われる」という意味を持っています。またそれと同じように「メシヤ」とか「キリスト」とかいわれ、「油注がれた者」、「救い主」、「主の主、王の王」といった称号もあわせている名前でありました。まさにこれから生まれてくるイエスさまが「主は救われる」という名前にふさわしく、全ての人を救う神の小羊としてこの地に来てくださることをあらわしていたのであります。

当時の人々が救いということを考えたとき思い当たることは、ローマの支配から救われる、解放されるというような一般的な考えがあったようですが、イエスさまによる救いはそのようなちっぽけなものではなく、全世界の人々の罪から救うという大きな目的を持ってこの地に来てくださったのであります。

この福音書を記したマタイは、イエスさまの生涯が旧約聖書の預言の成就であることを伝えるために「主が預言者を通して語られたことが成就するためであった」と記しました。イエスさまのお誕生がただの物語ではなく、旧約の時代から語り告げられてきたたくさんの預言が本当になったということをあらわしているのであります。

このような素晴らしい出来事であるイエスさまのお誕生についてでありますが、この御使いからの言葉を受けたヨセフは眠りから覚めると、御使いの言われた通りに実行していくのであります。

ヨセフは御使いによって告げられたことを神さまの啓示であると、神さまの約束であると信じました。ヨセフが何かすごい人物であったかというとそんなことはなかったかも知れませんが信仰を持って一歩をふみだすことの出来た人物でありました。そして、予定通りにマリアを迎え入れ、いろいろなリスクをも覚悟して、御使いのことば、神さまのことばに従ったのでありました。ヨセフとマリアは神さまの導きと約束を信じ、神さまのことばに従ったのでありました。そしてイエスさまはそのような主を信じる両親のもとで生れることになったのであります。

適応

イエスさまがこの地に来られたのは、いまから約2000年前のことでありますが、イエス・キリストを信じる者には、新しいいのち、永遠にいのちが与えられ、神さまの愛、神さまのあわれみを注いで下さっているのであります。

主なる神さまのご計画は何千年、何億年もかかって現実となり、また今にいたってもその御業が続いていて、神さまの素晴らしい愛、素晴らしい恵みをさらに多くの人へと注ごうと導いていてくださっているのであります。

今年もこのようにしてクリスマスを迎えようとしています。クリスマスはイエスさまのことを伝える絶好のチャンスであります。

私たちもさらに神さまからの御愛をいただいて、イエスさまの福音のメッセージを語っていきたいと思います。そして、私たちの周りにいる人々をイエスさまのところへお連れすることができますように、神さまの救いのメッセージが今日もいたるところで語られていくように、主を求めて、主に期待して歩んでいきたいと思います。