導入
今年もアドヴェントに入り、イエスさまがこの地に来られたことを感謝しつつ、世界で最初のクリスマスについて聖書のみことばを見ていきたいと思います。
今日、お開きします箇所は、世界で最初のクリスマスをお祝いし、世界で最初のクリスマスプレゼントがささげられた箇所について、イエスさまにささげられたクリスマスプレゼントについてみことばを見たいと思います。
ポイント
① いつも神さまに導かれて生活していこう
② いつも喜んで神さまを礼拝しよう
③ 彼らはこの上もなく喜んだ
解説
東方から星に導かれてきました博士たちは、母親と幼子のいる小屋にたどり着きました。この子どもが捜し求めていたメシヤなのか、ユダヤ人の王なのか疑問に思ったかも知れませんが、目の前にいる幼子がきっとメシヤなのだろうと信じ、幼子の前にひれ伏し、拝むのでありました。
彼らが、星に導かれてやってきた場所は、王の宮殿ではなく、家畜小屋でありました。彼らは、驚き、もしかすると戸惑ったかも知れません。しかし、イエスさまと出会った博士たちは礼拝をおささげし、黄金、乳香、没薬の高価な、価値のある贈り物をささげるのでありました。
この3つの贈り物でありますが、「黄金」は、さびることのない独特の黄金色の光沢をいつまでも保つ金属で、財宝や装飾品として用いられ、主への礼拝にふさわしい献げ物であったのです。
次に「乳香」は、古代エジプトにおいて神にささげるお香として、王だけしか使うことを許されなかった聖なるものであり、乳香の煙は神を拝する人々と神を結ぶものとして使われていました。
そして、最後に「没薬」については、古くは胃腸薬、うがい薬として使われ、エジプトではミイラを作るために無くてはならないものであり、また、祭司が使う聖なる注ぎの油を作るときにも用いられました。
これらのものは大変貴重な品として用いられ、王権を現す黄金、神性を現す乳香、そして苦難と死を現す没薬として、これからイエスさまの生涯を象徴する品々であったのです。
このような貴重な品は、これから神に導かれてエジプトに逃れるヨセフとマリヤの経済的な支えとなり、神さまによって導かれた出来事であったのです。主なる神さまの導き、ご計画は人間の計り知れない、考えもつかない、予想もつかないことであっても、主のみこころは行われ、あわれみと恵みが注がれていくのでありました。
適応
イエスさまにささげられたクリスマスプレゼントについてみことばを見たいと思います。博士たちがイエスさまのお誕生をお祝いするために旅をし、心からの献げ物と心からの礼拝をお献げするのでありました。
博士たちがこの上もなく喜んだということ、それは彼らが謙遜と従順な心があったことによって、ひとつの星の導きを信じて、ペルシャの地からはるばるエルサレムまでやってくることができたというのではないかと思います。彼らが謙遜に、従順に歩んだことによって、幼子のいるところまでたどり着くことが出来、この上もない喜びを得たのでありました。
私たちはこれからクリスマスを迎え、救い主のご降誕を記念してお祝いし、礼拝をお献げますけれども、年に一度のお祭りではなく、主の御前で最高のお献げものを持って心からの礼拝するときであるのです。
イエスさまはいまも生きて私たちとともにいて下さって、いつでもどこでもどんなときでも、私たちを導いてくださるのであります。
私たちもこの地にあって、クリスマスのイルミネーションのように光輝くことが出来ますように、神の子どもとして歩んでいくことが出来るようにさせていただきたいと思います。
イエスさまがこの地に来てくださった素晴らしい恵みを味わいつつ、今年のクリスマスを過ごしていくことができますように、そして、私たちも救いの恵みにあずかっていることを感謝し、主と共に歩んでいきたいと思います。