一人ひとりの行いが大切

導入

今日の箇所は、一人の犠牲が多くの者の祝福となるということについて答えを与えてくれる箇所であります。人類の代表としての選ばれたアダムが罪と死をもたらしたことにより、全ての人に影響を及ぼすことになってしまったのでありますが、キリストによって義と新しいいのちをもたらされたことによって、イエスをキリストとして信じる者に恵みと救いが与えられることになったのであります。

ローマ人への手紙5章12-21節
すなわち、ちょうど一人の人の不従順によって多くの人が罪人とされたのと同様に、一人の従順によって多くの人が義人とされるのです。
律法が入って来たのは、違反が増し加わるためでした。しかし、罪の増し加わるところに、恵みも満ちあふれました。

ポイント

① イエスさまの十字架によって罪赦されたことを感謝しよう

② イエスさまの十字架によって救われていることを感謝しよう

③ 一人の従順

解説

この手紙を書いたパウロは、神を信じるのならばイエス・キリストの御血潮によって神との和解が成立するのだとキリスト教の希望を繰り返し語るのでありました。

人間は神に対しても敵意を持ち、抵抗して、罪を犯していたのでありましたが、イエスさまの一方的な御愛によって、交わりを持ってくださり、喜びを与えてくださり、完全な和解を行ってくださって、新しいいのちを与えてくださるのであります。

一人の人を通して、アダムの罪の影響によって、罪がこの世に入り、罪による死、罪の罰として起こったのでありましたが、イエスさまの十字架での死によって、和解と救いが与えられるのであります。

このところにおいて、アダムとキリストの対比について書かれています。アダムは罪を犯し、違反をした者として不義な者、不法な者とされて死というゴールに向かうことになってしまう。けれどもその反対に、キリストは義と認められる者として新しいいのちとゴールでもあり、スタートでもあるところへ向かっていく。

アダムの行ってしまったことは、全世界に罪と死と不幸をもたらすことになってしまったのでありますが、キリストの行いを通して、神の恵みが働き、アダムの行いを帳消しにして新しいいのちもたらすことになったのであります。

適応

イエスさまが最後の最後まで従順に歩んでいったように私たちもみことばに従順になって歩めるように、素直にみことばの約束を信じて、主に信頼して歩めるようにさせていただきたいと思います。聖書にこそ罪の赦しがあり、救いがあり、新しいいのちがあることを信じて歩んでいけますように、謙遜になって、従順になって、イエスさまと一緒に歩んで行くことが出来ますように、主に期待して歩んでいきたいと思います。