導入
今日お開きします箇所は、イエスさまが湖の上を歩かれるという不思議なことが行われる箇所であります。イエスさまは新約聖書を見ますとたくさんの奇跡を行われました。それらは現代を生きる私たちにとって、信仰がなければ理解することが出来ない不思議なことであります。
ポイント
① イエスさまがいつも一緒にいてくれることを信じていこう
② イエスさまのことを誰かに伝えてみよう
③ 恐れることはない
解説
イエスさまがひとり休息の時を持とうとしていたとき、弟子たちの身に起こっている出来事に気づくのでありました。
以前、弟子たちが湖で嵐に遭ったとき、イエスさまがその嵐を沈めたのでありましたが、イエスさまは弟子たちの信仰を試し、訓練し、試練と救出を体験させました。弟子たちは、その時のことをすっかり忘れてしまったのか、向こう岸に渡る最中に、激しい向かい風に遭いなかなか進むことが出来ず、不信仰になっていたのかも知れません。
そんな彼らの様子を知ったイエスさまは、湖の上を歩かれ彼らに近づいて行かれ、そのままそばを通り過ぎようとしたとき、それを見た弟子たちがイエスさまのことを幽霊だと思い、叫び声をあげたのでありました。
弟子たちは湖の上を歩いてこられたイエスさまが「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない。」と言われ、舟に乗り込んでくるところを見てとても恐れました。このお方は本当にイエスさまなのか、それとも幽霊なのか。
弟子たちは連日、連夜、宣教のために休む暇もなく、身体が疲れていたこともあり、夜中であたりは真っ暗、雨風が吹き荒れ、なかなか進むことも出来ずにヘトヘトになっていたところ、これは幻覚かも知れないと思ったかも知れません。
そんな恐れおののいた弟子たちでしたが、イエスさまらしき幽霊が、自分たちの舟に乗り込んできたところ、風がやんだのでビックリし、驚いてしまったのです。本当ならば、イエスさまの存在にすぐ気づき、イエスさまが供にいてくださるという安心を感じたのではないかとおもいますが、このとき彼らは、心がかたくなになっていたためか、イエスさまのことを理解することが出来なかったのでありました。
適応
困難から助け出してくださった主なる神さまは、昨日も今日も変わることなく、私たちのことをも助けて導いてくださるのであります。これからの歩む日々において、主の行われた御業を信じ、天で行われているみこころがこの地でも行われていくように祈りつつ、主の素晴らしい恵みと栄光があらわされていくように信じていきたいと思います。
そして、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない。」と言われた主が、私たちといつも一緒にいてくださることを信じ、この地上にあって勝利の人生を送っていきたいと思います。