マリアへの御告げ

今日おひらきしますみことばはイエスさまの誕生に関わる箇所、イエスさまの母マリアに御使いが現れる箇所であります。マリアが御使いによってイエスを身ごもるという告知を受け、神さまからの大きな恵みを受けたマリアについて記されている箇所を見ていきたいと思います。

ルカの福音書1章26-28節
御使いは入って来ると、マリアに言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」

ポイント

① イエスさまがこの地に来てくださったことを感謝しよう

② 聖霊の力を受け取って歩んでいこう

③ 主があなたとともにおられます

解説

マリアのこれまでの人生において御使いと会ったことがあったのか、御使いと話したことがあったのかはわかりませんが、目の前にいるのは人間なのか、それとも天からの使いである御使いなのか、いったい何が起こっているのか困惑しているところにガブリエルが「こわがることはない。」と語りかけてきたのでありました。

これに続いて御使いが「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」と語りかけてきたので、マリアはひどく戸惑ってしまったのですが、このことばには何か意味があるのだろうと考えと思いをめぐらしていると、声の主はさらに男の子を産むということ、名前をイエスと名付けるということ、そしてこのことが主なる神さまからの祝福である、約束であるということを聞いて、何が何だか良くわからなかったのですが信じて受け止めることにしたのでありました。

マリアにとってこのことはとてもうれしいこと、喜ばしいことであったと思うのですが、もしこのことが他の人々にわかり、結婚前の不適切な行為による妊娠と知れたのなら、社会的・律法的な制裁を受けなくてはならない。しかし、そんな恐れと反対に生まれてくる子は「いと高き方の子」、「聖なる者」、「神の子」、「ダビデの王位が永遠に与えられる」と呼ばれ、また、その名を「イエス」、訳せば「主は救いである」という意味の名を付けよと言われるのを聞いて、恐れることよりも喜びと感謝でいっぱいになるのでありました。

この後、マリアの胎から救い主が、イエス・キリストが生まれます。このお方はすべての信じる者を救うため、永遠のいのちを与えるためにこの地上に来られ、救いのメッセージを語り、はかりしれない大きな神さまの愛を注ぐために十字架にかかってくださるのであります。イエスさまがこの地に来てくださったことにより、救いが与えられて、恵みと祝福が注がれるようになったのであります。

マリアは御使いの声を聞いて信じて従って行きました。御使いの声を聞いたときはまだ妊娠の徴候もなく、つわりが始まるまで、体調の変化を感じるまで3,4ヶ月はあったと思うので、御使いの語っていたことは本当だったのかなと思うときもあったかも知れませんが、信仰を持って歩むのでありました。

適応

私たちの日々の歩みにおいては、辛いこと、苦しいこと、また嬉しいこと、楽しいことなど様々なときがありますけれども、主なる神さまを信じる仲間がいることによって、私たちの信仰が守られ、築き上げられ、堅くされて、試練を乗り越えていくことが出来るのであり、聖霊を受けたクリスチャン同士の交わりと祈り、励ましによりクリスチャンとしての歩みを守っていくことができるのであります。

今年もイエスさまのお誕生を記念してお祝いするクリスマスが近づいて来ました。全ての人を救うまことの光がこの地上に来てくださったことを感謝して、今年のクリスマスのひとときを過ごしていきたいと思います。そして、私たちもこの地にイエスさまのお誕生をお知らせする聖霊のしもべとして、救い主のことを一人でも多くの人にお伝えすることが出来るようにさせていただきたいと思います。