今日の箇所は、聖徒の交わりにおいて愛しあうことがいかに重要であるかを教えてくれる箇所であります。賜物をもって仕え合っていく教会において、愛のない交わりをするのならばすべてはむなしくなってしまうのであり、言葉だけの愛、口先だけの愛ではなく、心からの純粋な動機によって、偽りのない愛をもって行動していきましょうと語れている箇所であります。
ポイント
① お互いに愛しあって神さまの愛をあらわしていこう
② お互いに尊敬しあって助けあっていこう
③ 尊敬し合いなさい
解説
ローマ人への手紙12章9節から16節までの箇所は、イエス・キリストの救いに預かった者は他のクリスチャンに対しても重点な働き、役目が与えられているのだと語られています。この9節と10節では他者への愛ということについて記されています。
希望を持って喜び、祈りながら苦難を耐え忍ぶ。希望を生み出すことは信仰を強めること、養うことになり、祈りによって主に期待していく、祈りによって忍耐していくのならば苦難に耐えることができるというのであります。
お互いに気を配って、必要なものを共有しあい、交わりを深めていく。おもてなしの心を追求していくように。クリスチャンであることによって追放されることがあったり、迫害されることがあったりしても、助けあっていくことが出来る。またそれとともに、迫害する者たちを呪うのではなく祝福するようにと語られました。
また、喜ぶ者とともに喜び、泣く者とともに泣く。お互いに喜びや悲しみに共感することこそ、神さまから与えられた美しい感情である。お互いに利害関係を無視して、必要とする必要とされる存在となって歩んでいくように。
お互いに同じ心になって、地位、教養、気質、賜物などの有る無しにかかわらず、クリスチャンであるという共通の絆によって結び合わされて、交わりを深めていくように、野心的、向上心的な目的や欲望に気を取られることのないように語るのでありました。
1世紀のクリスチャン、ローマの教会の中に大きな問題やつまずきがあったのではないかと思われますが、いろいろな問題を乗り越えて、お互いに愛しあうことの大切さを語られたのでありました。
適応
この偽りのない本物の愛が今日も私たちに注がれていることを感謝して、互いに愛しあっていくことができるように、言葉だけの愛、口先だけの愛ではなく、心からの純粋な動機によって行動していくことができるようにさせていただきたいと思います。
この神さまの愛があらわされていくとき、私たちも周りの人から尊敬されるようになるのです。私たちが神さまの愛によって、互いに愛しあい、互いに尊敬し合うことができますように、みことばを実践し、聖書の世界を味わって行くことが出来ますように、これからの日々も主から離れないで、主を信頼して歩んでいきたいと思います。